マーティンが戦前のモデルを復刻したものです。第二次世界大戦以前のものが、材料、技術ともに満たされていたみたいです。市場では戦前モデルが信じられない値段で取り引きされています。
このD-18 GEはマーティン社が保有する戦前モデルを完全に復刻したと唱っています。
音は抜群の鳴りです。マホガニーボディらしい軽く甘い音がします。一弦一弦粒立ちの良さは気品が漂います。造りも、ベテランの職人によって手作りで造られているので確かな逸品です。
現在のマティンギターは大量生産体制をとっているのです。現行モデルは量産製なのです。
現行モデルと大きく違うところは、指板とブリッジがエボニーということです。それにブリッジに埋め込まれたサドルがロングタイプになっています。木材はAAAクラスを使っているようです。トップ材にはシトカスプルースの木目の詰まったものです。このトップ材が音の核を成します。
それで肝心なことなのですが、トラスロッドがアジャスト式を選択したことでした。戦前モデルはもちろんSQロッドです。マーティン社はSQロッドを推奨していません。過去の方式だと切り捨てているようです。唯一この点だけは復刻を拒否したようです。ただし、観た目にはSQらしく造ってあります。マティン社の子供心が伺えます。
ペグは日本のゴトー社に製造依頼をしています。「MARTIN」と刻印されていますが、日本製です。ウェーバリー製のものをコピーしています。このペグは難があります。ギアの噛み合わせが悪くペグを回す度に金属片が落ちてきます。金属も安価のものを使用しているのか、チューニングする時ペグに触れた指先に嫌な弦の振動が伝わってきます。日本のゴトー社は世界屈指の技術力を持っています。マーティンは値段をけちったようです。
余談ですが、たまにギターショップでこのゴトー製オリジナルマーティンペグが¥27000で売られています。本物のウェーバリー製も日本で売っていますが、同じ値段です。(
笑)
オリジナルにこだわる私ですが、この糸巻は取り替えました。本物のウェーバリー製をアメリカから取り寄せて、自分で取り付けました。オリジナルのペグとは比較にならないほど精巧に造られていて、糸巻一個に幾つものパーツが組み合わされています。ミクロの技術をようする作業だと理解できます。使用感はD-28に付いているグローバーロトマティ
ック並みの心地良さを感じます。
現在、このD-18 GEは激しく弾きすぎたため、ボディバックの力木が折れてしまい、修理を待っている状態です。