野島の忘れ物

-オリジナルカセットテープ-
 
「早く帰って来てよ」全8曲

A面


風の足音
視界は良行
ながい坂
赤い花のribbon
早く帰って来てよ

B面
9月の花    
僕の唄を唄って    
渡し船    
黄色いバス   
遠く想いを寄せあうこと
4トラック・8トラックのオープンデッキを使って録音したものです。
「ながい坂」は、まだ上京する前に大阪での録音だったと思います。 通っていた高校が丘の上にあって、「ながい坂」を毎日のぼりました。
「黄色いバス」は劇団ポプラにいた頃作ったものです。移動中のバスの 中で泣いたり笑ったり喧嘩したり恋したりしました。10人乗りのバス はほんとうにオンボロでした。みんなで上り坂を押したことが幾度あったことでしょう。十人のデコボコの夢を幾度押し合ったことでしょう。
「僕の唄を唄って」はストレートなラブソングです。当時の愛しい人が 思いだされます。僕はほんとうに愛していたのです。君と唄を。
「赤い花のribbon」の花は鼻なのです。花粉性の君と野川公園を散歩した時、君は鼻が真っ赤だったね。君は「東京にはなんて奇麗な公園があるんで しょう。緑が気持ちいいわ。けど、花粉がね…」と言っていたのを思い出します。君の思い出はこのカセットテープしか残っていないよ。もう 全て捨ててしまった。写真も手紙もない。僕は思い出を大事にはしない人だからね。
このカセットを作るにあたって、当時芸大の学生だった佐藤純君にジャ ケットを製作してもらいました。
録音/選曲は全てnojimaです。あと 歌詞カードを君と一緒に作ったね。大阪と東京で手紙をやりとりしながら。君の手書きの字が「思い出」として形で残っています。愛した君が 今幸せであることを祈っています。

 

 

-オリジナルCD-
 
「僕は紙ひこうき」全8曲


ブラリンコ
未来を演じているのだろう?
24時間咲き続ける黒い瞳
十六夜日記
ボダイ樹
荒川のスケッチ
無題の人
僕は紙ひこうき

杉崎トウベイと二人だけで作りました。フォークソングCDです。全曲一発録音。足立や浅草、東武沿線が舞台になっています。
「未来を演じているの だろう?」暑い夏の朝、自転車での一コマです。
「ブラリンコ」は当時妊娠中のかっちゃんを自転車の後ろに乗せて走っていたのです。(笑)
「荒川のスケッチ」は東武線小菅駅。可愛い女の子は幻だったのかもしれません。
「十六夜日記」は劇団仲間だった留美ちゃんが長野県の田舎へ帰ってしまうので、その応援歌でつくったものです。
「無題の人」の中の踊子はフランス座の女性です。気が狂って、フランス座の前の交番に押し込まれてしまいました。自殺した落語家、奇術者の名前は言えません。口うるさい人たちの凄んでいる街、浅草。
「僕は紙ひこうき」築地で魚がしで寝泊りしながら働きました。喧嘩して浅草の演芸ホールを辞めてから一月間、築地の真夜中の東京タワーは奇麗であり、孤立していた。


 

-未完成私小説-
 
「親愛なるKへ」(精神同盟連合社)
「あとがき」にも書きましたが、Kに対して心を傷つけるような手紙を出したのです。そこからこの小説は始まったのです。事実から始まって現実と虚構の狭間を彷徨う小説です。時には作り事が事実になってしまう錯覚になります。
過去は未来から作られるのです。この小説の中では… 
舞台関係者しかわからない専門用語、意味が多用されています。理解不能箇所 があると思われます。